マンガ家・たつき諒(たつきりょう)さんが、自身が描いた漫画「私の見た未来」の中で大災害を予言し、注目が集まっています。
その予言とは「2025年7月5日午前4時18分に大災難が起きる」というもの。
2024年8月8日に宮崎県南部平野部で震度6弱の地震が発生し、政府からは「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表され、
翌日の8月9日には神奈川県で震度5弱の地震が立て続けに起きたことも相まって
『2025年7月5日の大災害は南海トラフなの?』
と不安になる人が続出しています。
そこで「2025年7月5日」の予言の信憑性を調べたところ、科学的な根拠はナシと判明。
しかし、なぜこれほどまでに予言が注目されるのか。
納得の理由5つを解説します。
外れはただ1つ??たつき諒の予言一覧【最新まとめ】的中率や信憑性についても
【たつき諒の予言】2025年7月5日4時18分の大災難とは?
たつき諒さんは自身のマンガ「私が見た未来」の中で、
「大災難は2025年7月5日に起こる」と予言しています。
7月になりました。
— 大悟への道・オブ・ファイア (@mangabruce) July 2, 2024
予知夢で3.11や他の諸々を見ていた『私が見た未来』の漫画家・たつき涼先生言う2025年7月の大災害まで、あとちょうど1年です。
その時を迎えるにあたり、あなたはどうしますか??#たつき涼 pic.twitter.com/BZAxFXVS7B
本の内容は、たつきさんが実際体験した夢を綴った「夢日記」を元に構成されています。
「予知夢」というやつね!
たつき諒の予言は「大津波」
たつき諒さんは「2025年7月に大災難がやってくる」という夢を見たことを2022年12月27日の文春オンラインの記事で語っています。
2021年7月、『私が見た未来 完全版』の締切前に、また夢を見ました。1999年の時と同じように、映画のスクリーンのようなところに黒文字でこう表示されたのです。
「本当の大災難は2025年7月にやってくる」
文春オンライン
はっきりと文字を夢で見たなんてリアルだね!
また、その大災難は、大津波で、
日本とフィリピンの中間あたりに「震源地らしき海底の盛り上がり」が見えたとのこと。
それが原因で、日本に東日本大震災の3倍の大津波が来たというのがたつきさんの予知夢です。
大津波の原因・可能性3つ
気になる大津波の原因は何だったのでしょうか。
大津波の原因ははっきりと本の中では言及されていません。
しかし、「海底がボコンと盛り上がる」という映像を見ていることから以下の3つが原因として考えられます。
- 南海トラフ地震
- フィリピン沖海底の火山の噴火
- 隕石の落下
今一番有力視されているのが「南海トラフ地震」ではないでしょうか。
『2025年7月5日4時18分』が有力だが日時は予言していない
ちなみにたつきさんは大災難の日時までは予言していません。
たつきさんは2025年7月までしか予言していないよ
どういうことかというと、たつきさんが大津波の予知夢を見た日が2021年7月5日の4時18分でした。
たつきさんはこれまで何度か予知夢を的中させていますが、そのほとんどが夢を見た日時に起こっていることから、
大災難は2025年7月5日4時18分に起きる
という予言が拡散されているというわけです。
【予言一覧まとめ】たつき諒の予言他にもある?的中率はどれくらいか調査!
2025年7月5日の予言・南海トラフは『嘘』?科学的に分析
2025年7月5日の予言は本当なのでしょうか。
まず、2025年7月5日に南海トラフが起きるという予言の科学的見解や、過去の有名な予言と比較してみましょう
科学的見解「予言は不可能」
2025年7月5日に南海トラフが起きるという予言を科学的に立証することは不可能です。
なぜなら、地震の起きるときや場所、大きさを精度よく予測することはできないと気象庁が発表しています。
気象庁によりますと、地震の起きる時や場所、大きさを精度よく予測することは現在の科学的知見では難しく、「日時と場所を特定した地震を予知する情報はデマと考えられる」としています。
NHK(2024年8月9日)
また、2024年1月1日に文部科学省の地震本部公式サイトで公表された南海トラフの「将来の地震発生の可能性」は以下の通り
現在の科学では30年以内に、M8~M9クラスの地震が起きる確率は、70%~80%
ということしかわかっていません。
ということは、2025年7月5日に南海トラフの大地震が起きて巨大津波が発生するということは科学的に立証できないと言えます。
明日かもしれないし、30年後かもしれない・・・。それは誰にも分らないってことね。
過去「ノストラダムスの大予言」との比較
過去にあったの大震災の予言で一番有名なのは「ノストラダムスの大予言」ではないでしょうか。
ノストラダムスの大予言とはいくつかありますが、最大の予言は「1999年7月人類滅亡説」でしたよね。
しかし、その予言は外れたと言ってよさそうです。
当たっているという説もあるけど、人類は滅びてないからね!
ノストラダムスの予言とたつき涼さんの予言が一緒とは限りませんが、やはり今回のたつきさんの予言と同じく科学的根拠がありませんでした。
あれほどまでに多くの人が注目した大予言も外れることも当然あり、
たつきさんの予言もも信ぴょう性に欠けると言っていいでしょう。
理由5つ!2025年7月5日の予言が拡散されるのはなぜ?
2025年7月5日の予言は科学的根拠がないにもかかわらず、それでもなお注目されている理由は何なのでしょうか。
理由5つを解説します。
- たつき諒は「過去の予言」も的中
- SNS等ネットでの拡散
- 未来の不安感の高まり
- スピリチュアルな情報への興味
- 予言で備えを促す
たつき諒は「過去の予言」も的中している
たつき諒さんの『私が見た未来』には、過去に実際に起こった出来事を予言していたとされるエピソードが他にもあります。
例えば、1999年に出版されたこの漫画の表紙には、「大震災は2011年3月」と書かれています。
完全に東日本大震災を予言していたってことだよね!
このような事例がいくつかあるため、2025年7月5日の予言にも信ぴょう性が生まれて注目が集まっているんですね。
SNS等ネットでの拡散
ツイッターやInstagram、Tiktok、YouTubeなどのSNSでの拡散も注目を集めている要因の一つです。
今ははSNSを通じて、デマでもすぐに拡散されてしまう時代です。
特に「予言」や「未来に起こる出来事」といったテーマは、興味を引きやすいのでたとえデマでもSNSでさらに拡散され、注目が集まっているのでしょう。
未来の不安感の高まり
未来に対する不安が高まると、人々は予言や未来の出来事に対する関心を強める傾向があります。
特に2020年からのパンデミックや社会的な不安定さが続く中で、2024年8月の直近の地震などから未来に対する不安感が高まっているのは事実ですよね。
南海トラフへの関心度や不安が増強している影響が、たつきさんの予言への関心へつながり多くの人が拡散してしまうと言えるでしょう。
スピリチュアルな情報への興味
日本ではスピリチュアルなテーマは常に人気。
『私が見た未来』も、その内容が神秘的で、興味を引く要素が強いです。
スピリチュアルへ傾倒する人の心理状況としては、特別な能力や知識を持っていると信じたいという願望や、普通の人が理解できないことを知っているという優越感を得たいという欲求があると言えます。
こうした背景からも、スピリチュアルへ傾倒する人にとって、『私が見た未来』はまさにドンピシャ。
今回の予言に対する関心が高まり拡散されている要因の一つと言えそうです。
予言で備えを促すため
予言では、大災害の日にちが特定されることで、災害への関心が高まるというのも注目される一つの要因です。
注目されることにより災害への備えの行動が起きるという順番がスムーズですが、備えの行動を起こすことでまた更に予言への注目が高まり、日にちを意識するという相互作用が働きます。
予言が注目されることで、ポジティブな意味で災害への人々の関心を集めることにも直結するのはいいことですよね。
世間の声は?
たつき涼さんの『私が見た未来』には2025年7月に「日本とフィリピンの中間あたりの海底がポコンと破裂(噴火)」という予言が書かれている。
— 彩雲 (@saiun1414) August 8, 2024
諏訪乃瀬島は屋久島と奄美大島の間にある島。
桜島が噴火して、諏訪乃瀬島が噴火して、次は、、、。
防災の備えだけはしておきたい。 https://t.co/6aYxN1iLd5
#地震速報
— 桂月 (@keigetu_4869) June 9, 2021
神奈川県の地震と聞いて、
たつき涼さんの予言を思い出した。
大津波の前兆とかじゃないといいんだけど…… pic.twitter.com/S3iENmskLy
無闇に恐怖を煽る訳ではなく、3.11大災害と8月31日のダイアナ妃の死を予知夢で見ていた漫画家たつき涼さんの本では2025年7月に大きな災害が起こるとされる夢日記が記されている。イルミナティの予告では2024年5月4日or5日の説もあり、ひとまず5月と7月は要警戒で。ダイアナ妃8月31日は西暦は5年の誤差… https://t.co/rVK7961OwH pic.twitter.com/uEx29KMTEy
— びよーん (@biyonsama) April 29, 2024
たつき諒の私が見た未来って本が売れてるらしい。世情不安になるとこの手の本がバカ売れする。五島勉のノストラダムスの大予言みたいに(笑)当たらなかったらみんなの祈りが届いたって言うんだろうな。さて高みの見物といきましょうか。
— ナナシ (@Axinite404) May 11, 2024
来年の夏に何か起こるとか不吉だし、皆んなの念の方が怖い。日本じゃ地震とかしょっちゅう起きてるし、南海トラフもずっと言われてること。 どうかノストラダムスの大予言にみたいに盛大にはずれますように。
もし対面で本の内容を話されたらあっこれやばい人だと速やかに撤退する人もいるだろうに、活字や漫画になると急にすんなり受け入れる人が増えるのが不思議。興味深い。 良い悪い、本当か偶然かは置いといて、あの本がここまで売れるのは、先行きに不安な人が多いことのあらわれだろうし、数年ごとに起きてきた大きな地震や台風被害が残した傷の影響もあるかと思う。切ない。
20世紀末のノストラダムスみたいにブームになるでしょうけど、当時と違うのは、今回は南海トラフ地震臨時情報が出てたり、大きな震災も頻発したりしているので、余計不安もあるし、ネットメディアも発達していて分散とかも容易になったので、今後、書かれていることの憶測も含めてかなり注目されるのでは。
2025年7月5日に南海トラフ予言は嘘?デマが広がる理由5つを解明 まとめ
たつき涼さんがマンガ「私の見た未来」の中で予言した
「2025年7月5日に大災難が起きる」という内容は以下の通り。
- 2025年7月5日4時18分に日本に大津波が来る
- 津波の規模は東日本大震災の3倍ほど
- 津波の原因は日本とフィリピンの中間あたりの海底の爆発(?)のようなもの
- 海底爆発の原因の可能性は「南海トラフ地震」「海底の火山の噴火」「隕石の落下」の3つ
しかし、この予言の真意を科学的に証明することは不可能と言えそうです。
たつき諒さんの予言だけでなく、自然災害の予言は無数にありますが、どれも科学的に立証できるものはなく、ガセ情報も多く混在しており、
単純に鵜呑みにするのは大変危険です。
偏った情報や、変にあおって拡散する人の言葉だけではなく、多角的な情報を取り入れて、個人個人が冷静に判断することが必要と言えるでしょう。
デマだとわかるものは拡散しないようにすることも大切です。
しかし、たつき諒さんの2025年7月5日の予言は科学的根拠はないにもかかわらず、
「実は本当なんじゃないか?」と注目度は増しています。
その理由は、5つあり
- たつき涼の「過去の予言」も的中している
- SNS等ネットでの拡散
- 未来の不安感の高まり
- スピリチュアルな情報への興味
- 予言で備えを促すため
と言えるでしょう。
「2025年7月5日」の予言を冷静に分析し、多くの人が災害に良い意味で危機感を持ち、いつか来る災害に備える行動起こすきっかけになるのは、良いことですよね。
大災害の予言がもたらす社会的な効果は、悪いことばかりでもないと言えそうです。